つくば自立生活センターほにゃら 斉藤新吾
交通アクセスのイベントご苦労様でした。実際にみんなでバスに乗車し体験できたことはわたし自身もとてもよい経験になりました。このイベントを通じて、わたし自身改めてバスを利用することを考え調べることが出来ました。その中で新たな発見や自分の生活の中でどんな場面でバスを利用できるのか考えることが出来ました。実際に生活の中に組み込むことも出来ました。
車椅子でバスに乗ることは、はじめは正直億劫です。でも慣れてくると使いやすい乗り物ですので是非みんなで挑戦していきたいです。そのためにわたしの今回の経験から参考になりそうなことを幾つか述べてみます。
バスの路線図を眺めることでバスがどの道を走っているのか、自宅付近にバス停があるのか、普段よく立ち寄るお店や公共施設の近くを走っているのかが分かります。
自宅付近のバス停からどこに向かうバスが走っているのか線をたどりながら観察してみます。バスは大概JR駅とかTX駅とつながっているので、駅からどこに行けるか観察するのもいいです。
普段よく立ち寄るお店などの付近にバス停があるか眺めてみます。もしあったらそのバス停からどこに向かうバスが走っているのか線をたどってみます。自宅の方へ線がつながっているとそれは利用できるバスかも知れません。
自宅最寄りのバス停の時刻表を眺めることでいつの時間に利用するとどこに行けるか想像してみます。たとえば、午前中のバスに乗ればお昼ご飯をあのお店で食べられるとか、美容院や病院、銀行にいけるか想像してみます。目的地のバス停の時刻表も帰ってくるのに便利な時間があるか眺めてみます。
時刻表のなからノンステップバスの表示が書かれているか眺めてみます。書かれていたら蛍光ペンで印をつけると見やすくなります。
たとえ時刻表にノンステップバスの表示がなくても、バスの営業所に電話予約をすればノンステップバスをその時間に走らせてくれます。わたしが確認したところ二日前の夕方に車両配置を決定しているそうなのでそれまでに電話をすれば大丈夫です。また、時刻表には表示されていなくてもノンステップバスが走っている場合もかなりあります。その日に営業所に電話して確認してみてもよいでしょう。
バスを利用するにはいつくかの慣れが必要です。三回くらい乗れば慣れます。
ア、 運転者さんとのやり取りのパターンを知る。
例 : 運転者さんがスロープの設置や座席の跳ね上げに不慣れであれば伝えてあげる必要がある。
イ、 スロープがどんな感じで設置されるのかを知る。
例 : 乗降口がポールの前で停車するとスロープを出して降りられないので、その場合は「もう少し前にお願いします。」など伝えてあげる必要がある。
ウ、 車椅子をどんな感じで固定したらよいかを知る。
例 : 自分の車椅子は輪留めだけでよければそのことを運転者さんに伝えてあげる。
エ、 目的地までの料金を知る。
例 : お金の準備が出来る。回数券を買うときに必要な情報。
バスを利用してみての感想をみんなに伝えることで、バスを乗りこなす情報を共有できます。そうするとますますバスを乗りこなせます。
大体こんな感じでしょうか。一人では今福さんに勝てませんが、みんなで乗って今福さんに負けないくらいバスを乗りこなしてみたいものです。